Amazon S3 on Outposts

オンプレミス環境でのオブジェクトストレージ

概要

Amazon S3 on Outposts は、ローカルデータ処理とデータレジデンシーのニーズを満たすために、オンプレミスの AWS Outposts 環境にオブジェクトストレージを提供します。S3 API と機能を使用することにより、S3 on Outposts は、Outpost のデータの保存、セキュリティ保護、タグ付け、取得、レポート、およびアクセスの制御を容易にします。AWS Outposts は、AWS のインフラストラクチャ、サービス、およびツールをほぼすべてのデータセンター、コロケーションスペース、オンプレミスの施設に拡張し、真に安定したハイブリッドエクスペリエンスを実現するフルマネージドサービスです。

データ所在地の要件を満たすのに役立つだけでなく、S3 on Outposts を使用して、データをオンプレミスアプリケーションの近くに保持することにより、厳しいパフォーマンスニーズを満たすことができます。S3 on Outposts は、同じ S3 API を使用する「S3 Outposts」という名前の新しい Amazon S3 ストレージクラスを提供し、Outpost の複数のデバイスとサーバーにデータを永続的かつ冗長的に保存するように設計されています。Outpost に 26 TB、48 TB、96 TB、240 TB、または 380 TB の S3 ストレージ容量を追加できます (26 TB S3 オプションは、11 TB EBS が構成された Outpost でのみサポートされます)。各 Outposts では、AWS アカウントごとに最大 100 のバケットを作成できます。AWS Storage サービスとの間でデータを簡単に移動できるサービスである AWS DataSync は、S3 on Outposts をサポートしているため、転送する対象、転送するタイミング、使用するネットワーク帯域幅を選択して、Outposts と AWS リージョン間のデータ転送を自動化できます。

利点

S3 on Outposts では、Outpost に S3 容量がインストールされ、AWS によるモニタリング、パッチ、更新が行われるため、オブジェクトストレージをオンプレミスで簡単にデプロイすることができます。容量は、26 TB、48 TB、96 TB、240 TB、または 380 TB の中から選択できます。S3 on Outposts を使用することで、ストレージを管理する場合に必要となる時間、リソース、運用リスク、メンテナンスのダウンタイムを抑えることができます。

データをオンプレミス環境でローカルに処理して安全に保存し、AWS リージョンの S3 に転送してさらなる処理やアーカイブを行います。S3 on Outposts にはオンプレミスのオブジェクトストレージが用意されており、さまざまなネットワークによるデータ転送とバッファを最小限に抑えると同時に、AWS DataSync を使用して Outposts と AWS リージョンの間でデータを簡単に転送できます。

S3 on Outposts では、オンプレミスでもクラウドと同じ S3 API を使用し、ポリシーベースのアクセス制御、暗号化、ライフサイクルの有効期限処理、タグ付けなどの機能を、オンプレミスでもクラウドと同じように利用できます。さまざまな API の使用、手動によるソフトウェア更新、サードパーティのハードウェアとサポートの購入を必要とする他のハイブリッドソリューションとは異なり、S3 on Outposts では一貫したハイブリッドエクスペリエンスを提供します。

開始方法

S3 on Outposts を使用するには、S3 on Outposts をサポートする AWS Outposts 設定を選択するか、既存の Outpost に S3 ストレージを追加します。次に、Outposts コンソールまたは API を使用して、Outpost にバケットと S3 Access Points を作成します。

続いて、AWS CLI または SDK を使用して、AWS リージョンの S3 バケットの場合と同様に、Outposts の S3 バケットからオブジェクトを保存、取得します。Outposts コンソールからバケットを表示および管理したり、AWS DataSync を使用して AWS リージョン内の Outpost と Amazon S3 間のオブジェクト転送を管理したりできます。

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