往年のロボットアニメのお約束を詰め込んだ作品。
アクシア（主人公が暮らすシェルター）がシェルターごと飛んでホワイトベース化し、ドラクター陣営ではクーデターが起こる。
新キャラがどんどん増えて、主人公や主要キャラ（のはずだった面々）の存在感は薄くなり、ラスボスっぽい人が良い人になる終盤はシドル星の物語になっていた。
1期に増してやりたい事、言いたい事を詰め込んで繋げた脚本は構成が目まぐるしい。
「データはそれぞれの携帯デバイスに送っておいた」という魔法の言葉で何でも出来るようになり、
モノローグをエンディングにして時短。
良く言えば盛りだくさん、悪く言えばダイジェストのようで､余韻と情緒には欠けているが見続けているとこのテンポもクセになる。
思わせぶりな設定のキャラは肩透かし。かと言って掘り下げをいちいちやるのも焦ったい。痛し痒しと言うべきか。
やりたい事の本丸、戦闘シーンはさすがに見応えがあった。質感がいいんだよね。
過去作のオマージュを詰め込みすぎてギッチギチになってはいるけど、ストーリー自体はなかなかのドラマ。
クセが強めの脚本だが､自分は王道ロボットアニメのあるあるを楽しんだ。
3期来そうな終わり方だったけどあるのかな。
