Lissy

薬屋のひとりごと 第1期のLissyのネタバレレビュー・内容・結末

薬屋のひとりごと 第1期(2023年製作のアニメ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

華美な衣装や雰囲気が好みで世界観にハマり、光の速さで小説版を読み始めたけど、アニメはまだ序盤のお話。原作を簡潔にまとめる脚本の構成力が見事で、どこが見せ場なのかわかりやすい絵と音楽の映像表現が素晴らしく、植物の絵が綺麗。
壬氏の心情を歌っているかのような2クール目のOP「アンビバレント」での表現も、本当に作品を理解して作られている原作愛が伝わってくる。

ミステリー×ラブコメ×人間ドラマのバランスが丁度よく、時折挟まれるデフォルメ表現も含め、シリアスになりすぎない作風が魅力的。アダルティな世界観の話なので、登場人物達の複雑に絡み合う心情を読み取るのは子供には難しいかも、、というか大人向け。
複数の事件の謎解きが点と点で繋がっていく展開に、この世界観ならではの複雑な人間関係からグッとくるラスト。羅漢の目に映る鳳仙がいつだって美しいのは、羅漢の一途な想いと愛情深さの表れで泣ける。

美形を武器にする壬氏と思い通りに懐かないまさに猫のような猫猫、変わり者の二人の関係性も面白い。
人を好きになる感情を持つことや、言葉で想いを伝えることが難しい鳥籠のような環境下だからこそ、非言語での”I love you”の愛情表現が素敵。簪を贈られてマーキングされたい(もしくはしたい)人生だった。。

産みの両親に冷めた態度をとる猫猫が、アンビバレントな気持ちを抱えながらも、鳳仙と羅漢を祝福して見送る舞のシーンが良かったな〜

この先はさらに話が広がり繋がっていくストーリーで面白いので、大人の事情で2期が中止にならないことを祈ってます🙏🏻
Lissy

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