未来に放り出された若者達の過酷な旅を描く、骨太な群像劇!
皆の想いが、願いが、命を紡ぐ屈指の傑作。
放り出された人間達に容赦なく襲いかかる自然の脅威の数々。
それらに立ち向かいながら懸命に生きる様に、胸を打たれた。
というか、アニメ化されるまでこれほどの歴史的傑作を全く知らなかった自分が恥ずかしいとすら感じた。
名シーン、名台詞の数々も素晴らしく、
この作品に触れた事で人生観や生死観が変わった人も居るはず。 この作品がバイブル、という人々も多いだろう、
かくいう私も、
源五郎と荒巻の動物についての会話における「彼らはあなたを憎んではいない」その後に「けど、感謝もしてない」という台詞回しには衝撃が走ったし、嵐がアンゴに言う「選択肢はあったんだよ!」というシーンも、目眩がした。
原作者は30後半でこの物語を描いたというが、一体どんな人生を経験したら、これほどの作品を創れるのだろうか。
原作漫画は全36巻で足掛け16年に渡って描かれた大作。
その20巻付近までを2クールで映像化したのが本作。
わたしはアニメを見たあと、原作を読んだけど映像化に際して泣く泣く省略されたエピソードがたくさんあった事を知った。 夏のAことエリート達の壮絶な体験、シェルター竜宮の悲劇などの話は涙なくては見れないし、まだ映像化されていない終盤も凄まじい展開と、素晴らしい場面の数々なので、アニメを見て感動した人が一人でも多く漫画を手に取ってくれる事を願う。
吹雪&美鶴さん(犬)のその後とか、角又が活躍する展開とかも素晴らしいし、終盤怒涛の勢いで皆が救われていく展開も見事としか言いようがない! 気になった人は是非。
余談
原作者の田村由美氏と、荒巻役の佐々木望氏の対談記事(以下)も非常に読み応えがあるのでオススメ
今こそ『7SEEDS』を語り尽くそう――漫画家・田村由美×声優・佐々木望、初対談