オカルト博士

迷路の歩き方のオカルト博士のレビュー・感想・評価

迷路の歩き方(2002年製作のドラマ)
4.0
山田太一の単発ドラマ☆
いいなぁ やっぱりね。💫

家族のふれあいもの。
女子高生の娘目線で進むのはめっちゃ良かった。
この娘が一番冷静に物事を見てる感じがさわやかで超可愛い❤
真面目一筋の電車運転士の中井貴一。久しぶりに昔の友人で工務店で働く渡辺徹に再会する。中井貴一の引きこもり気味の息子は彼の工務店で雇ってもらう事になるが‥。

中井貴一の奥さん役に原田美枝子!めっちゃ魅力的やわ♡😍ただ少し残念なのは、天然キャラ。奥さん(母親)が天然は興醒め。山田太一のドラマにしては珍しい?「早春スケッチブック」の岩下志麻だってしっかりした母親だったし、「岸辺のアルバム」の八千草薫だって‥しっかりはしてないけど、天然ではない(笑)
でも浮気しそうでしなかったのはやはり天然の要素がある。

つまりしっかりとした生き方の信念をもつ事が大事。


渡辺徹の工務店で働く貴一の息子は突然「仕事辞めたい」と言う。理由は渡辺が汚職してるのを知ってしまうから。
これは、先述した「岸辺のアルバム」でも描かれていて、父親の杉浦直樹が汚職してるのを知る息子の国広富之と同じ感じですね。

山田太一のドラマでよくある信念の押し通し!これが大事だと言っている。
それが強烈な印象だったのが、鶴田浩二の「男たちの旅路」で特攻隊員の生き残りにより友人のために二度と女を好きにならないと誓う。
これを押し通した鶴田浩二が最高にカッコ良かった。✨

今回のドラマ、山田太一らしくて好きなシーンは、久しぶりに再会した中井貴一と渡辺徹の会話。渡辺が会社に来た若い女性に手を出して奥さんが実家に帰った話をする、中井貴一は「いいなぁ、いいなぁ、俺の会社は女っ気がないから羨ましい」と言うやりとり。
真面目一筋の中井貴一がこんなセリフを吐くのである。

それと、原田美枝子が渡辺徹と待ち合わせして一緒に車に乗るシーン∼「これから仲良くお付き合いして欲しいの、別に不倫するわけじゃないわよ」
不倫の雰囲気をプチ醸し出しといてからのこれである🤣

こんな単発ドラマもっと観たい☆😆


END.