日本のドラマは昔からつまらないもの以外は観るようにしているのだが(ほとんどがつまらなくて観るのをやめようかと思い始めた時だった)愛を描いた日本のドラマでこれ程までの良作を観たのは初めてだった。同じスタッフ陣が制作した"Nのために"も観ていたのだがあれほどのヒット作品を生み出しといてそれを超えてくるドラマを生み出してくるのは本当に凄い。ドラマの醍醐味である週またぎが大変効果的に使われていたし、いいシーンで流れる主題歌も狡い。毎週食い入る様に考察に齧り付いても私も含め視聴者は誰も結末は読めていなかったように思う。毎週日曜日を心待ちにしていたし最終回を見終えた時の喪失感は凄かった。最近のサスペンスは犯人が善人の仮面を被ったシリキラである場合が多い気がするしその場合何処かがっかりしてしまうのだがここまで苦しくなる結末を誰が思いつくだろう。1話に対する情報量が大変多い為10話じゃとてもじゃないけどパンクしてしまって尻窄みしてしまうのではないかと誰もが心配していたがその終末は思わず唸らずを得ない様な終わり方だった。