ある満月の夜、鈴之介が“自宅の電球を取り替えたい” という理由だけで、悠日、星砂、琉夏を自宅に呼び出した。
星砂、琉夏に脚立を押さえてもらい、悠日が電球を取り替えていると、天井のシミが人の顔に見えて怖いと騒ぎ出す。鈴之介は「それは脳の錯覚で、単なるパレイドリア現象に過ぎない。心配すべきはエラーを起こした君の頭の方だ」と言い放つ。
悠日がカレードリア現象と聞き間違え、美味しそうな現象ですね、ととぼけていると、話は思いもよらぬ方向へ。
星砂がドリアが美味しい喫茶店で見た、不思議な親子の話になり…。
1ヶ月前、雨の降る夜。
「天気予報は嘘ばっか。いつまで経っても会えないんだもん」と女の子が泣き、父親が慰めていた、という。女の子が会いたい、雨だと会えないその相手とは。
真夏の夜の自宅捜査会議が始まる――