おもしろかった。お正月向きの良いドラマスペシャル。
ひと昔前だと山田太一、向田邦子、倉本聰あたりの脚本家の名前で特別枠のドラマをやっていたけれど、今だと名前を冠して客を呼べる脚本家は坂元裕二くらい?
野木亜紀子はどちらかと言うとジャンルっぽいドラマで名を上げた印象があって、ふんわりした作品だと「けもなれ」とかは面白かった記憶がある。
「個性的な作品」というよりは「優秀な商品」を作る作家さんという印象。それだけに作品によって好き嫌いが分かれる。つまり信用はできない。
今回は松たか子という、求心力のある個性的な役者の力によって全てが良い方に流れているのを感じる。土井裕泰の演出はやはり映画ではなくドラマでこそ活きるということも再確認する。食卓、ソファ、椅子を使った関係性の演出が秀逸だった。
うん、おもしろかった。