Netflixを立ち上げたら、いきなり始まったので、そのまま魅入られたように最後まで見てしまった作品。全4話。1話が短めでコンパクトにまとまった災害パニックドラマ。
日本人としてこれは…と釘付けになったのが、火山が爆発して、大地が裂け、津波が押し寄せるよ、どう対処する?というテーマ。対岸の火事でないという気持ちで、引きが強く一気見だったが……
『ラ・パルマ』
スペイン領カナリア諸島のテネリフェ県に位置する、人口約8万人の小さな島。ここでは火山が数十年単位で噴火を繰り返し、その度に溶岩流が街になだれ込み避難を続けてきた。1949年に大規模な噴火があり、活断層を見守り続けてきた観測所が、群発地震に危機感を覚える。あらゆる前触れ(大亀が大量に海中を移動など)に、現場での調査から、火山の噴火による被害を推定。
クリスマスシーズン到来のこの島は、マリンアクティビティや、登山を楽しむ観光客で賑わう。
毎年ノルウェーの極寒を避けて、暖かい南の地でバカンスを楽しむ親子4人。夫婦仲は今ひとつで、息子は自閉症。常に見守りが必要な息子の面倒を見ていた娘は、自分のセクシャリティに目覚める。そんな普通の人々の、普通の日常の中で、静かに進行する異変は、一瞬にして膨れ上がり爆発する。
こういう災害時にこそ、人間の本能がぶつかり合ってしまう。それは仕方がないのか?ボートの数が足りない。どうする?スペイン行きの飛行機に大挙する住民や観光客。乗り込めない人々はどうする?あるいは、研究機関が弾き出した唯一の逃げ場所を全員に教えるわけにはいかないとしたら、誰に教える?
個人的には、明らかに今逃げないと死ぬ、と分かっている状況なら、飛行機のグランドスタッフが仕事をしていること事態あり得ないんじゃないのかと思う。
ネタバレ含みますが…
この中心となる家族には、特に女性陣には全く共感できず。娘は自分勝手で親の心配をよそに、恋人を追いかけるばかり。母親も父親に自閉症の息子を任せて遊びに行くとか…
あり得ないと思ったのが、どうせ死ぬならと、科学者達が山に登って噴火の様子を観察しながら酒を飲んで最期を迎えようとする所。普通に暑くて立てないんじゃないかと…酒も燃えそうだし。(映画、ボルケーノで溶岩流れてるのにポーンと飛び越える人間がいたのを思い出した)
ラスト、飛行機もねぇ…津波にのまれたのに、生きてる人がいるはずがないんじゃないかな…
その前に落ちて爆発した飛行機も、沢山の怪我人が出ていたけど、そのレベルの爆発だった?
とはいえ、夢中で最後まで見てしまっただけの迫力ある映像と展開でした。