このレビューはネタバレを含みます
廃墟の扉から出てくる「ミミズ」を防ぐために扉を閉じるというストーリー。
東北の大震災が大きなテーマとして扱われている。
最終的に震災による荒れ果てた地で暴れまくるミミズ(=成仏できない思いや悲しみ?)を鎮めるということ…?だったのかな。
私は、成人してすぐぐらいに大震災があり、直接的な被害は受けなかったものの、まだ自分の中で消化しきれておらず、こういうテーマを直視できない。
実際の震災をこのようにファンタジー化することは、果たしてどうなのだろう。
もちろん、映像を作る自由はあるし、制作者たちが善意で作っていることは疑いようがない事実だと思う。
被害を受けた人や大切な人を失った人は、これを見てどう思うのだろう。
なぐさめられ、少しでも心が軽くなるのであれば、いいなと思う。
私は…
まぁこういう見方もあるかなとは思ったけど、ちょっとあまりしっくりこなかった。
登場人物は皆けっこう魅力的で、特に脇役というか、旅で出会う人たちがいい味出してたなと思う。
あと、ドライブ中の選曲が最高だった(笑)
特にルージュの伝言。
景色の描写も素敵で、心奪われる場面が何箇所もあった。