とにかくケイト・ブランシェットが凄まじい作品だった。。
冒頭、これは2回見なきゃ意味がわからないシーン(伏線だよね?)、エンドロールのようなスタッフロール、歌声、インタビュー。まるでターが実在するかのようなドキュメンタリータッチな序盤。日常を切り取ったような会話。どれも斬新。
クラシックは好きだが専門知識・用語等に乏しいのでターたちの会話が記号のようだった。これは仕方ない。
ただ、全てにおいて「余白」があり、説明しすぎず我々の想像・判断に任せられている部分が多いと感じた。
告発。だって我々はずっとターを見ていたし肝心の事件的な人物も出てこない。もちろん現場も。
ある人物がターをはめたんじゃないか?なんて怪しむこともできるけど、問題はそこじゃないし答えは明かされない。
これは、首席指揮者であるターがある事件をきっかけに堕ちていく物語なのか?(なんか腑に落ちない)
ラストの演奏シーンをゼロスタート、心機一転と取るのか?
そこも含め「余白」。委ねられている気がする。あとからもじわじわ、考えることが多い作品ですね。
余談。ターが日常の雑音を気にするシーンが多々あったけど、自分は去年末に猫を迎えてから特に音と匂いにとても敏感になったので、分かる〜〜ってなりましたw(そこ!?
おしまい