地主から土地を開け渡すよう告げられる桃農園を営む一家。
生活や日常がなすすべなく変わっていく様を見つめる家族の姿を描いていて、まるでドキュメンタリーのようだった。
家族内の小さな衝突はあるものの大きな事件は起こらず、それでも観ていてつらい場面も多かった。
子供達の天真爛漫な姿を捉えるカルラ・シモン監督の手腕はさすがと表現するしかない。
また映画の内容には直接関係ないけれど、小さな女の子達の裸の胸元にぼかしが入っていたことが個人的にはとても良かった。
日本の映像作品でもこういった配慮を取り入れてほしい。
125 / 2024年