映画というよりも、テレビドラマのような印象。では映画とはなんだろうと思ったりしてみると、三角関係の描き方としてこの後に観た『ソウルメイト』の方が圧倒的に映画的だ。
親友の好きな人を自分が好きになったらどうする?
という問いかけは、少女漫画でも鉄板のネタだけど、その後誰と誰の物語になっていくかの分岐点がある。
この作品は友情の場面が弱かった。恋愛の部分も強いかといえばそうでもない。心揺さぶられるところを探す前に、見慣れた巧みな俳優陣に魅了されたところで終わってしまった気がする。
映画が優っているというわけではなく、スクリーンで実際に観たいかどうかというところでテレビドラマとして楽しめた。
心揺さぶられる絵と音楽、言葉の表現に何かを掴み取りに行く時間を味わいたいかどうか。