“お前は大韓民国軍人としても人間としても失格だ。”
»1979年12月12日に実際に起きたソウル市で発生した粛軍クーデターを題材に、独裁者の座を狙って政権奪取をもくろむ男と、その暴走を食い止めようとする男の攻防を描いたフィクション。
これは結果は分かっていても、自宅鑑賞でさえも前のめりで見ちまい…映画館だったら手に汗がハンパじゃなかったかと。
そう、タイトルは英題“12.12: THE DAY” が一番しっくり来るかな…ソウルの春という民主化への流れを断って、再び軍事政権への戻ることとなる決め手となった冬の日の９時間をメインに描きます。
うん、韓国史に疎い方は公式HPの相関図を見ながらがオススメか…登場人物はほぼ男性で最初はゴチャゴチャしてるので。
にしても、ソウルが火の海へ突き進もうとする二転三転の緊迫感の演出が凄くて…やはり軍人でも様々なタイプがいる人間模様も見せつつのあっと言う間で、韓国映画界の本気度にとにもかくにもヤバかった余韻。
なお、キャストでは、 まずはファン・ジョンミン…憎たらしい熱演はお見事。
チョン・ウソン…持ち味全開で正義漢を披露。
さらには、流石のイ・ソンミンを筆頭に、パク・ヘジュンにキム・ソンギュンの好演に…チョン・マンシクにチョン・ヘインに、イ・ジュニョクにアン・ネサンにキム・ウィソンらの錚々たるサポートも良き。
