これは劇場で観る作品だったな。
でもしっかりパンフは買ってあります。もはや鑑賞よりパンフを所有する方に目的がいっているようでかたじけない。
パンフはその時でないと
手に入らない可能性が高いもんね。
それに本作のパンフはかなり凝っていて、素敵なんです。最初のページには封筒が仕込まれていて中にポストカードが入ってたりするのである。
原作は読んでいないけど、雄大な自然の美しさを堪能するなら映像化された本作はオススメだ。
冬の冷たい空気や夏の爽やかな風なんかが伝わってきて、ゆったりとした大きな気持ちになる。いやなことがあっても「まあええか」と気持ちよく流せそうなそんな感じ。
ブルーノとピエトロ
小さい頃に山あいの小さな村で
出会ったふたり。
山を駆け、歩き、湖で泳ぐ。
ピエトロとブルーノは大自然に触れ、おおらかな青年に育ったかに見えた。ところがピエトロくんは、父親にことごとく反抗するのである。
ピエトロよ、一緒に山に登ろう!と父が誘っているのに断るし、なんというか、いつの間にかかわいくない奴になっている。
そしてしまいには
父の人生を丸ごと否定するのだ。
ピエトロは山からも離れて、自分の人生を歩んでいく。ブルーノとも疎遠になって十数年が経った。
そしてブルーノとの再会
ブルーノがピエトロの父と多くの時間を共有していたことを知ったときの、気まずさというか、情けない自分を認めるときの絶妙な感情の表現が良かった。
ブルーノの生き方
そしてピエトロの生き方
ほんと人にはいろんな生き方があるし、いろんな違った感情、性格がある。物事の捉え方も違えば、伝え方も違う。
ふたりの人生から
いろんなことを考えた。
切ないけれど、力強い作品だった。