ゲイカップルの愛の話、「家族」、そういうモチーフの作品と思っていたが微妙に違った。
最初に映し出されるタイトルと、最後に映し出されるタイトル「エゴイスト」きっと皆印象が変わって、終わる頃にはタイトルの意味が沁みていたはず。
セックスシーンはかなり長くて回数あって生々しくえぐ目だけど(言い過ぎ?)、あそこをほんわりさせちゃうと急に偶像じみるし全体が薄くなるよね。
「わがまま」
「ごめんなさい」
「ありがとう」
「大事なひと」
金銭で援助、応援、浩輔のエゴ。愛に金銭が絡むと対等でなくなるのよ。。けどその援助をとてもソフトな形を駆使して龍太の母へ受け入れてもらう。
最後は本当の親子のようになれたのか。龍太と母ともに「天国」を信じていたね。
鈴木亮平が仕草一つとってもすごい。浩輔でしかなかった。
宮沢氷魚。お父さんの方に馴染みがある世代だけども、ピュアで真っ直ぐな青年で目が離せなかった。透明感すごい。
阿川佐和子。好き。自然体。
終始バストアップと手持ちカメラのブレありで最初は目が疲れたけど、いつのまにか慣れていた。
アップだから若干状況がわかりづらい部分もあったけど、そのせいかより表情や人となりが伝わってきてリアルだったと思う。
ひとつだけ、毎月20万の援助でもなお足りなかった(仕事2つも掛け持ちしても足りない?)のが少しだけ気になる。。
小さなスクリーンだったけどほぼ満席でしたね!隣の人が途中で出ちゃったけど(あくびしてたし)合わなかったんかな。
なんとも余韻の残る、自分に置き換えて考えてしまうような作品でした。