松本優作監督が、大切な人の死を受け入れようとする女性の旅をつづった短編映画。
2018年に登山家・栗城史多の最後のエベレスト挑戦に同行した松本監督が、その登山で命を落とした栗城さんを追悼するために制作し、全編ネパールで撮影を行った。
東京で暮らす吉田那月のもとに、エベレストの風景が描かれた差出人不明の絵葉書が届く。2年前にエベレストで行方不明になった登山家の兄が出した葉書ではないかと考えた那月は、ネパールへと向かう。那月は兄と10年間会っておらず、兄はどんな人だったのか、そしてなぜ山へ向かったのか、自分が何も知らないことに気づく。
★第17回大阪アジアン映画祭
芳泉短編賞スペシャル・メンション(阿部純子)