【満を持して描かれるご満悦の映像美】
1950年代に発表されインドでベストセラーとなった歴史小説「Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)」。
そのスケールの大きさから映像化不可能と言われ、70年間待望された末に、ついに映画化。
インド南部で繁栄したチョーラ朝を舞台に、宮廷に渦巻く陰謀や愛憎劇、激烈な戦闘などが描かれます。
おそらく映像化の肝は、王子に対する復讐を画策する傾国の美女を演じられる女優さんの存在でしょう。
その役をアイシュワリヤー・ラーイが演じています。
1994年にミス・ワールドに選ばれた、正真正銘の美女です。
なるほど、この美貌には男たちもフニャっとなっちゃうだろうなという説得力があります。
そして、見事な城塞の美術と、壮大な戦闘シーンを可能にした特撮の進化。
インド映画では珍しい海戦の迫力は、パイレーツオブカリビアンを超えてます。
最後の海女さんは、あの人なのか?
後編に続く。