劇場2024-111 Denkikan
韓国の俳優さんの知識がほぼ無いのですが、やはり国を挙げてのコンテンツ制作に臨む姿勢は常日頃から大したものだと思っています。
本作もそう。脚本も演技の迫力も素晴らしいものがあった。
監督は『悪人伝』のイ・ウォンテ。
また、ピルド役のキム・ムヨルは悪人伝にも犯罪都市にも出ていましたね。日本で言えば悪の鈴木亮平(^^)?
さて本作。
お国柄もあるのだろうが、選挙に対する熱量彼の国において凄まじいものを感じる。
国民も民主主義を光州事件、軍事独裁政権時代を経て獲得したものであり、大切さがまたわが国とは異なる部分もあるだろう。しかし昨今も大統領や政府高官、司法関係者も含めて不正疑惑からの政変も後をたたない。そんな中にこの作品があるのは、このところまた話題に登る今年公開された『ソウルの春』にならんで意味があるものと思われる。
政治家、ヤクザ、検事、ロビイスト?、利権絡みの不動産屋?が複雑に絡みあうポリティカルサスペンス。
それぞれの思惑が複雑に交差し、綾なしてこの作品となっている。生臭い人間曼荼羅!
この思惑自体に触れるのはネタバレだし、野暮というもの。最後は結構驚いた。ヘェ〜そうやって落ち着けるんだ、、、、
冒頭若干緩かったが、終盤はしっかり糸目が締まりキュッと仕上がった作品。