今年1番「予測不能」な作品
2024年最後の劇場鑑賞は大好きな韓国ノワールをチョイス。
市民に寄り添い、やる気マンマン政治家のヘウンは、党の公認候補として国会議員の選挙に出馬。
しかし釜山の権力者であるスンテが突然自分の言いなりになる男を推し始めてしまい、腹を立てたヘウンは無所属で出馬を決意。
多額の資金集めのため、ヘウンは禁じ手を使ってしまいさぁ大変なお話。
志が高くても物理的な障害を乗り越えるため次第に変貌していくヘウン。
引くに引けない所まで堕ちていく様の描き方が本当に上手い。
ドラマチックな作品にするなら卑怯な手でやられても正当な手段や仲間たちの力を借りて立場逆転するストーリーを作りそうだけど、この作品は初めからグレーどころか黒確定な手段で立ち向かう所が本当に面白い。
国会議員になるという執念がハンパなくて、大切な人の命すらも二の次的なところが本当に怖いんだよなぁ。
だからこそクリーンな人が1人もいない状況。
みんな「悪い奴」だからこそ予測出来ない結末。
主役だから大好きなチョ•ジヌンさんは大丈夫だろと思ってもそうならないのが韓国ノワール。
次々と繰り出される攻撃手法も予想の上をいく作戦でほんと楽しませてもらいました。
イ•ソンミンさんの不気味さやキム•ムヨルさんのカッコ良さなどメイン3人はすごい存在感でどの対決シーンも息を呑んだね。
結末もなかなか衝撃的。
重々しい余韻も最高でした。
-余談-
今回キノシネマ心斎橋で鑑賞しました。
シネマートの時から好きな劇場でしたが、また引き継いでくれて良かったです。
ちなみに隣のライブハウスではハラミちゃんのライブがやってました。