シンバを救うために命をかけたムファサ。そのムファサの命を奪ったスカー。
彼らの若き日を描く「ライオン・キング」はじまりのストーリー。
公開初日、字幕版鑑賞。
2019年に劇場鑑賞した「ライオン・キング」は、キャラクターの表情の付け方に納得できず、今ひとつ乗れなかったんですけど、本作ではその辺りにかなりの変化が感じられ、背景の美しさ、カメラワークの工夫と相俟って、その世界観を前作より堪能することができました。
また今年(2024年)9月に亡くなったジェームズ・アール・ジョーンズの追悼で始まるオープニングで、いきなりやられた感じ。
でもストーリーは凡庸。
後にスカーとなるタカやサラビの描写は薄く、特にタカの闇堕ちの流れは深みを感じにくかったですかねぇ。
更に終盤のミレーレにおけるムファサの呼び掛けのシーンも説得力が感じられないので、私的にはテンションが上がらず。
そんなわけでストーリーには感じ入るところがなかったんですが、キャラの表情や風景、或いはマッツ・ミケルセンの渋さなど、そこそこ楽しめました。