もう一度観たい。
あの畑の灰皿は真英がセットしたものだろうか?休む時にちょうど良いところに置いてあって、居酒屋の軒先によくある赤いスタンド型のものなら、きっと必要だと思っておいたんだろうな。
朝は部屋に朝日を取り入れて布団を畳み、歯を磨く。
籐のついたてごしの、朝日が入り込む部屋をうつしたカットや、キッチンから居間をのぞむカットなど、印象的なところも沢山あるし、携帯のバイブがなるカットであっても丁寧に撮っていることがとてもすごい。
海も映るけれど、山のイメージが強く残り、滞在している気分になる。
真英がしなかった選択に息を飲んだ。ささやかな、でも強い選択だと思った。