【歴史】
日本の戦国から江戸時代の序盤・大坂の陣くらいの頃は、中国も朝鮮半島も大きく揺れ動いた時代だ。
豊臣秀吉による朝鮮出兵からしてそうだ。
大陸では、女真族が後金を建国し、後に明を滅ぼし、清と改め中国を支配する。
そして、清は、李氏朝鮮にも攻め込み、清を宗主国とすることを認めさせた。
最後まで抵抗したものの、この決断をしたのが、王の仁祖だ。
この物語のある意味、キーパーソンとなる人物だ。
(以下ネタバレ)
前段のところを知っておくと、仁祖が如何に清が憎くて、そこに人質となっていた息子やその家族をも信用できないと考えていたのかが分かるような気がする。
あと、女真族のルーツは朝鮮族だという考え方は昔から朝鮮半島にはあって、そうしたことも清に対して抵抗を示す民族的な背景になっていたかもしれない。
ネタバレだけど、これ、知らない人は読んでから観ても良いかもしれないなんて思う。
結構ハラハラしておもしろかった。
余談だけれども、女真族のルーツは朝鮮族だなんて考えがあるから、日本軍によって、清のラストエンペラー愛新覚羅溥儀が満州国の傀儡皇帝にさせられてしまったのだ。