インドネシアの1960年代にあったクーデターとその後の粛清による100万だか200万人だかの殺戮。なんと恐ろしい実話!何故か多くが語られないままで現在に至っている。それどころかまさにその動乱の渦中に生きた失脚国家元首の第三夫人であった某日本人女性は84歳になった現在は東京に住んでてテレビのワイドショーなんぞに出ているシュールさ。「アクト・オブ・キリング」が今アマゾンプライムにかかっている!でも劇場でやってるコレを終わらないうちにと観に行った。しかし思っていたのとは違った… スケールはむしろ小さく、歴史の動乱絵巻よりもあくまで内側を描き、見る者の内側にグイグイ迫る人間ドラマであった。
以下ネタバレ
なんの予備知識も無いと映像だけでは冒頭いつの時代?となる。そしてそこに突如登場する「君の携帯の充電器のソケットはCか?」というセリフ。ここでいやはや興が醒めたと言いましょうか。主人公が運転手を務める我らがトヨタの大型四輪駆動の大型車が大活躍。インドネシアって日本と同じ左側運転右ハンドなんですね。食事シーンが割と多く、食べてるものが良く写ってなくて良くわからないけどなんとなく美味しそうで気になる。それでもってインドネシアって国ってこうだったの?警察の捜査能力ゼロではありませんか?司法が機能してるんですか?
主人公を演じたインドネシアの若手俳優さん、これで映画三作目。先のニ作はキラキラ学園映画路線だったんですね。よく見ればそんな容姿をしてます。うち一作は今ネトフリで観られますので早速!