大きな選挙看板を連ねていくところ『スリービルボード』を思い出しました。
それを汚された時の主人公の「発狂ぶり」は随分方向が違っていましたが。
将軍(さま)の狂気が、作り手がどこまで意識していたか…
将軍プルナは外から見ると極めて理知的で穏やかな紳士に見えるが
激昂すると軍人的な野蛮な一面も垣間見える。
権力を誇示しがちな欧米的な独裁者というよりはアジア的な独裁者。
映画内ではそこまではっきりと…
インドネシアの作家が自国の農村独特の閉塞感を背景に起こる事件を描く。事件の現場としてのインドネシアはモノトーンの印象が強く、寒々しい感じすらする。他国の監督ならこのようには撮れないだろう。
映像より…
久しぶりのインドネシア映画。自分がインドネシアに行ったときもイスラム教圏だけど飲酒はわりとオッケーだったけど、そういうのは暗黙の了解の話かと思っていたが、映画に出てくるくらいには許容されているらしい…
>>続きを読む【過去を曖昧にして来た歴史】
映画の公式(たぶん)のあらすじの一節に“暴力と欺瞞に満ちたインドネシアの近現代史を寓話的に描いた”とあった。
独立戦争を経てオランダから独立、熱狂的な民族主義者で共…
農村に君臨する“将軍“に仕えてきた父親の後を継いで使用人となった青年ラキブ。
本作はインドネシアの独裁者もので、その戦慄に満ちた闇の歴史を、長編映画デビューとなるマクバル・ムバラク監督が描いた衝撃作…
2022年の東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞した本作は、軍を退役して地元に戻った一人の元将軍と、その召使いの青年の物語でしたが、よくよく見ると現代インドネシアの政治状況を赤裸々に描いていると思…
>>続きを読む終始暗くてジメジメして不穏な感じ。その空気感で最後ああこうなるかといった結果。
権力者の殺人の上に成り立っていた現代の村がインドネシアという国の辿ってきた道と言うことか。
監督が中部スラウェシ…
「アウト・オブ・キリング」の文字を見て何も前知識なく鑑賞。
月曜の祝日ということで、イメージフォーラムのプログラム全部みてんな。それにしてもイメージフォーラムのスタッフの女の子、めちゃ好印象。顔が濃…
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