母親からの虐待を逃れ遺産相続の為に20年ぶりに帰省した女性を軸に現代の魔女狩りを描いたフォークホラー。
ヨーロッパの霧深い森林の薄気味悪さやどれだけ時代が経っても昔の価値観のまま変わっていない村の閉塞感が印象的で盛り上がりには欠けるものの楽しめた。
中世の迷信と民間伝承から失踪した少女を魔女と結びつける感覚は魔女狩りの横行した時代の集団心理を思い出させ、キリスト教化以前の東欧の魔女像が新鮮。
娯楽性は少ない分静かで陰鬱な雰囲気が良い。
悪魔と契約し戒律を破る事で教会を堕落させる存在として魔女の特徴であるサイケデリックな乱交シーンが好き