ひろぽん

ヴェノム:ザ・ラストダンスのひろぽんのレビュー・感想・評価

2.8
『ヴェノム』3作目

宇宙から大きな炎をあげて地球に迫る複数の物体。その理由とヴェノムに隠された秘密を知るシンビオートを創造した邪悪な神・ヌルの存在が明かされる。ヌルから逃げてきた数々のシンビオートを地球で捕獲し、研究するペイン博士は、エディとヴェノムが一緒にいることで世界は危険にさらされると語り、特殊部隊とともにヴェノムを追い詰めていく。一心同体で過ごしてきた2人に容赦なく襲い掛かる巨大シンビオート・ゼノファージと特殊部隊。決死の逃亡劇を繰り広げる2人の目前に迫るヴェノムの秘密を巡る最大の脅威が迫りくる。エディとヴェノムの運命はどうなるのかという物語。


シンビオートに封印された邪神ヌルは、復活を果たすためにエディとヴェノムが持つとされるコーディクスを求め手下のゼノファージを差し向ける。ゼノファージに見つからないようにエディとヴェノムが空から川まであらゆる場所を逃げ回っていく。

エディとヴェノムがお尋ね者となりロードムービーの様に冒険をしていく。要所で感じられる彼らの絆が素敵でホッコリする。作品を重ねる毎に絆が深まっている雰囲気が良い。

闘犬を助ける時にギャングに囲まれてしまいヒヤヒヤするも、そこからのエディとヴェノムコンビの立ち振る舞いとアクションがカッコ良い。今作で1番好きなシーンかもしれない。

そして、バーでのヴェノムのドリンクを作るパフォーマンスも最高にイケていて良かった。


ヴェノムが馬、魚、カエル等に次々と寄生していく姿は面白かった。これらの描写ははラストのゴキブリの伏線に繋がるのかな。寄生後は何でも真っ黒になってちょっぴり怖い感じになるのが好き。

ヴェノムの仲間たちのシンビオート軍団が登場してテンションが上がったが、その割に束になって掛かって全員あっさりやられてしまうのが悲しい。科学者たちがいとも簡単にシンビオートを纏いゼノファージに対抗していく描写は興奮した。だが、シンビオートの中でも1番強そうなヴェノムでさえ終盤までゼノファージに対して逃げたり防衛一方というのにはガッカリした。ゼノファージが思いのほか強すぎる。圧倒的な強さを持っているヌルが最後の最後まで参戦しないからラストまでの戦いがイマイチパッとしないんだろうな。ゼノファージの撃退方法も盛り上がりにかけていると思う。

ラストはコレで終わりなのかという拍子抜けするような展開で、物足りなさが余韻として残る。

そして、エンドロールが長すぎる。


内容が全体的に薄く中途半端な印象だった。まだ続編作れそうな雰囲気だし、ヴェノムもなんだかんだまた登場しそう。

個人的には楽しめた部分もあったが、終盤の展開があまり好きではなかったので総合的に微妙だった。エディとヴェノムのやりとりをずっと観ているだけでも十分かもしれない。



“We are Venom!!”
ひろぽん

ひろぽん