このレビューはネタバレを含みます
・圧巻だった! 母親の視点、担任の視点、子供達の視点で同じ出来事がこうも印象が変わるのかと驚愕した。
・まず母親のターンでの教師達のあり得ない対応。あれでは不信感しかないと感じたけど、全て見終わると母親にはああ見えてた・感じてたんだと思う。噂話や固定観念で既にレンズが曇ってたところに誠意が全く感じられない対応はもどかしいし苛立っただろう。
・逆に教師側は日常的にクレーム対応してた節があったし、とにかくその場を収めることしか考えてない感じ。担任が凄く普通、というかむしろ良い先生だったのは驚いたし、どんどん追い詰められていくのは気の毒だった。特にあのアンケートは酷いし、記事にもなって謝罪しなきゃいけなくなる流れは納得いかないの分かる。
・肝心の子供達のターン。親も担任もほんの一部分しか見えてないんだと痛感した。無邪気な子供にも残酷な一面がある。実際にイジメてた子達もほんのイタズラ心っぽくて良くある光景だし、逆に女子の猫発言の方が悪質な感じさえした。
・子供と校長先生との交流も、あのシーンで校長先生の印象がガラッと変わる。他の先生や親や子供達は知らない一面を見た気分。
・親の虐待、自身も戸惑う恋心。それでも秘密の場所でのキラキラした楽しい時間が何より大切に思えた。
・どっちにも取れるラストシーン。とめどなく様々な感情にまみれた素晴らしい映画。観て良かった!