学校でイジメにあっていた女子高生のしらすは親の転勤で海辺の田舎町に引っ越す事に。
もうイジメにあいたくないとクラスメイトと距離を置く事を決意していたしらすだったが、突然二人の女子に釣りをしようと誘われる…というお話し。
イジメで心に傷を負った少女の癒やしと再生のお話し。
一度負った深い心の傷はそう簡単には癒えません。
そんな傷を抱えた少女の少しずつの癒やしを丁寧に捉え描いているのは城定監督の青春ものらいし繊細さだと感じました。
人と人がちゃんと心を通わせられればイジメなんて起きない。
でも心を通わせるって何?どうやるの?
それはとても難しく曖昧な事のようだけれど、案外人間なんてシンプルで、好きなものを共有できれば案外簡単に心なんて通ってしまいます。
もちろんその過程で人間関係がこじれるなんて事も多々あるけれど、時間をかけてじっくり相手と向き合う思いやりを持てれば、きっとうまくいく。
それこそ、魚釣りで竿が引くのをゆっくりと気長に待つように。