ひでやん

ミステリと言う勿れのひでやんのネタバレレビュー・内容・結末

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ウザくて愛しい変わり者。

いかにも金田一耕助が登場しそうな屋敷で、いかにも人が死にそうな遺産相続争い。謎解きゲームの中で次々と殺人事件が起きるかと思いきや、過去へ過去へと遡る狩集家の秘密。緻密に練られた謎解きに惹き込まれた。

舞台となる広島のロケーションが美しい。ミステリーのサウナに入って、謎解きの水風呂で整う気持ち良さ。見る側の心までモミモミとほぐしてくれる久能整は最高のキャラ。

ここからネタバレ。久能整が屋敷に連れて来られてからは謎解きのみで、殺人事件はすべて過去というのは意外性があったが物足りない。そして、受け継がれてきた使命という名の呪縛が動機となるのは現実離れに思えた。紫色で隠し場所が分かっちゃったし、消去法で犯人も予想がついた。サラサラに憧れて、クルクルの共通点を見つけて、ヒョウヒョウと持論を述べる謎解きは楽しめたが、ドラマの方が面白かったかな。

ずぶ濡れになって帰ってきた整に、汐路が「ざまぁ!」と悪態をつくシーンが一番笑った。
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