【あるべきものをあるべきところに】
松山博昭監督×相沢友子脚本×田村由美原作の人気漫画・ドラマの劇場版作品
〈あらすじ〉
大学生の久能整は、たまたま訪れていた広島でとある一族の遺産相続争いに巻き込まれてしまう。やがて彼は、一族の闇の歴史に秘められた謎を解き明かしていくことになる…。
〈所感〉
知人にオススメされて、ちょうど地上波初放送されていたので見てみた。一応少女漫画なんですね。広島が舞台なのが良い。菅田将暉演じる久能整くんは少しだけドラマでこんな感じかぁと触れたことがあったので、独特なキャラクターだがすぐに馴染めた。彼がボソッと何気なく発する言葉からハッとさせられることが非常に多かった。女の幸せのくだり、子供って乾く前のセメント、犯罪とは人の努力の裏側…云々。ただ本題のミステリーの方は、漫画やドラマなら丁寧に伏線を一つ一つ回収し、整くんが明快に推理していくのだろうが、映画という限られた時間の中でテンポ良く展開が様変わりするのが、目まぐるしく追うのが酷だと感じてしまった。犯人もわかりやすい。あとどうしても遺産相続争いということで『犬神家の一族』と比較してしまうと割とライトだなぁと思う。その辺が良さなのだろうが。ヒロインの汐路演じた原菜乃華が可愛かった。
〈2025年 5本目〉