菩薩

トレンケ・ラウケン Part1の菩薩のレビュー・感想・評価

トレンケ・ラウケン Part1(2022年製作の映画)
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ラテンアメリカ文学諸作家同様に何処までだっていったるぜぇな雰囲気を見せて来るから何処まで連れてかれちゃうのかしら〜とワクワクしていたら案外近場で済んじゃうと言うかあくまで丸だか四角だか独特な形をしているらしいトレンケラウケン(湖)を中心とした物語で収まっていく地に足ついた迷宮ものだと思うことにした。それこそツインピークスを想起しながらもあんなに怪奇じみていく(?)事もなく、謎が謎を呼ぶと言うか言い方アレだがもう少しで絶頂だと言うのにすんでで中折れしていく(本当に言い方アレだな…)がだからこそ?となるほど〜の連鎖が4時間継続していく快感があると言うか。水曜どうでしょうの「シカでした」に匹敵する「ワニでした」には私も「ワニかい!!!!」と全力でツッコミを入れそうになったがワニじゃないっぽいし、発見時もロングショットでなんか揚がっとんなぁ〜は分かるがそれ止まりだしアジト(?)も既にもぬけの殻だしで猛烈にヤキモキする。追いかけても追いかけるからこそすんでのところで手から溢れ落ちていく諸々の事象、前半は周囲の害悪シネフィルの猛威をくらい、後半はそのストレスのせいか右半身を吊り悶絶しながら観る羽目になったせいで咀嚼しきれん、JAIHOらへんで拾ってくれんかのぉ…。
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