新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
新年早々この作品は重たいと思ったのだが、昨年劇場鑑賞出来なかった作品をお正月休みに観ようと思って気になっていた作品から鑑賞。公開当時、町が侵攻され壊れていく中で多くの人々が苦しむ姿をスクリーンで観る勇気がなかったのだと、このドキュメンタリー作品を観ながら強く感じた。
既に3年が過ぎようとしているのに一向に終わりの見えないロシアのウクライナへの軍事侵攻。このドキュメンタリーは、2022年2月24日ロシアが侵攻を開始してからのマリウポリでの20日間の記録。南東部の港湾都市マリウポリで、海外メディアが次々に脱出していく中、唯一のジャーナリスト、AP通信の記者とその取材チームが市民の惨状を伝えている。命懸けで撮影したその惨状は、決死の脱出劇の末に世界へと発信された。第96回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞。
何故こんなにも多くの民間人が犠牲にならなくてはならないのか、小さな子供達の生々しい映像に絶句する。集合住宅や病院まで爆撃してそのやり方は容赦ない。私が想像できないような世界がそこにあった。決して目を背けてはいけない記録なのだと感じる。ウクライナ軍の抵抗も虚しく、5月17日マリウポリは同市全域がロシアに制圧された。
多くの方に観て貰いたいドキュメンタリーだと思った。