前述のレビューのニナ・メンケスが女性主体で撮った作品。メキシコの娼婦アイダの空虚な日々を描き、救われるためにキリストの再来を待っているかのようにみえた。タイトルは「主張するマグダラのマリア」ととらえました。
退屈だった。
娼婦の仕事から足を洗いたいアイダのお仕事ぶりが描かれている。カメラは最中の無表情のアイダと男性の背中。早く終われと願って、心ここに在らずのアイダ。考えていることは夕飯は何にしよう、みたいな。その繰り返しが10人ばかり。
何度も気を失いかけたが、目を開けると別の男に変わっているだけで同じシーンが続く。
メキシコの歓楽街なのか、ダンスホールと、街の音が聞こえる。
途中、事件が起こる。
無気力なアイダ。
身を守る術を知らない。
魔女だと言い張っても、
イエスはやって来るのだろうか。
アートな雰囲気と自問自答して繰り返す言葉は詩的ではあったが、退屈だった。90分でも長く感じた。