『丸木位里・丸木俊 沖縄戦の図 全14部』東京都写真美術館ホールでようやく見れた。
見てよかったけど、怖い、辛い、絵に魂が宿っているかのようだ。
同じ日本人である日本兵に虐殺された人たち。家族同士でお互いに殺し合い自決させられた人たち。
私は沖縄にも沖縄戦にも関心を持って見聞を広めてきた方だと思うのだが、聞いて知っていることでも、こうして丸木夫妻の魂を込めた絵にはスクリーンに向かって手を合わせるしかなかった。
タイトルにもなっている「沖縄戦の図 全14部」を伝えるだけでなく、この大作に挑んだ丸木位里・丸木俊夫妻の生き様を伝えるドキュメンタリーとしても素晴らしい。
如何に国が沖縄を守ってくれなかったか、基地問題の背景にあるウチナンチュの思いを理解するためにも、そして戦争の愚かさ、恐ろしさを知り、二度とこの国が戦争へと向かわぬためにも、この絵、この映画を見るべきである。
今度沖縄本島に行った時には、佐喜眞美術館へ行ってホンモノの絵を見てくるつもりだ。