にっきい

PS2 大いなる船出のにっきいのレビュー・感想・評価

PS2 大いなる船出(2023年製作の映画)
3.2
王冠がトグロ巻いたうんこみたい。

インドのベストセラー小説の『Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)』の映画化後編。
前編に続き観てきました。

若き日のラージャラージャ1世の話し。
前作観た時に登場人物の多い壮大な物語で、しかも時代劇なので男性はほぼ甲冑を着てて髪もボサボサで見分けが付かないし、更に敵ナンディニと味方クンダヴァイがそっくりなので、誰が誰と喋ってて、誰の為に闘ってるのかさっぱり分かりませんでした。
冒頭に前作のあらすじやってくれるんですが、そこでやっと流れが分かったくらい。
ただ前作は領土拡大や内戦など、戦闘シーンが多かったので派手だったけど。
前作では実質主役だったデーヴァンが今回はそんなに活躍せず、王家乗っ取りを画策する絶世の美女ナンディニの話しがメインでした。
彼女が何故王家を恨むようになったのか。
普通2部作なら前編でストーリーを進めて、後編で対決するってパターンだけど、今作は逆で後編が各勢力の騙し合いでした。
本編観た時は全く理解出来てなかったけど、今作の冒頭のあらすじでなんとなく勢力図が掴めたから、各勢力の動きが分かって前作より楽しめた。
インドの歴史なんてほぼ知らないので、チョーラ王朝最高の王ラージャラージャ1世が誰なのかも分からないし、中盤以降「えっ!この人が死ぬの!?」って意外な展開の連続。
クライマックスは進行してきた敵連合軍とチョーラ王朝の合戦。
インド映画の合戦シーンだと有り得ないくらい人が飛び散るのが普通ですが、今作はよりリアルな戦闘で、まさに人海戦術って感じの数と数のぶつかり合いで、飛び散ってませんでした。
最後は伝説の王ラージャラージャ1世の誕生。
"ポンニ河の息子"はこの人だったのか!?
人間関係を理解してもう一度観直したらもっと楽しめるんだろうけど、前後編で6時間弱は無理。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2024年6月16日
鑑賞回:12:25〜15:15
劇場名:アップリンク京都
座席情報:screen4 D-1
上映方式:2D
レーティング:PG12
上映時間:165分
備考:会員料金
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