「何にも変わんないなんて
そんな馬鹿な話ないですよ」
初ヴィムでした。
超絶上品な映画でかなり沁みた。
鑑賞後はなんとも言えない気分の良さが残る。これぞfeeling goodだよな、平山さん。
トイレ掃除をする独身中年男性のごく普通の日々を観る映画。
ジャームッシュ作品のようになんともない日々を描いただけの作品は私は大好きでもっと彼の日々を観たかったくらいです！
きっと変化やはっきりとしたストーリーがない作品が苦手な人には合わないと思う。
何をもって満ち足りるか？
何をもって幸せか？
何をもって完璧か？
その基準はひと一人一人違うのだから、誰がどうだから、ではなく自分で決めていいんだなと思わせてくれる作品でした。
あとはシンプルによく知っている地名が出てくるとドキッとしたり代々木八幡あんなトイレあったの？！など引き込まれました笑
現代の日本が舞台の映画ってあまり観ないからこその緊張感みたいなのもありました。
これは多分私だけ笑
他人の生活って本当にそれだけで知らない世界だと思うのでそれを容易に覗けるこういう映画はフィクションだとしても楽しくて好きだな〜
麻生祐未出てきて嬉しかったし、
役所広司の演技はperfectでした。
10で言うと10ですよ平山さん。
つか役所広司は1/1生まれなのね。
いいタイミングで観たわ。
【木漏れ日】、
最後に説明がありましたね。
私の好きな本、エラフランシスサンダース著の「翻訳できない世界のことば」で日本代表の一つとして紹介されていて、翻訳できないんだ？！とずっと印象に残ってます。
家の中と外の自然の境が曖昧でその二つを一体として自然を楽しむ日本人の昔ながらの生活スタイルがあるからこその美しい感性と着眼点だよね。
こういった木漏れ日や朝出勤前に空を見上げてニコッと微笑む平山さんのように、日々の自然の微細な変化に気づいてそれを味わって楽しめる大人になりたいもんだなぁと思いました。
普段缶コーヒーは口にあわないので飲まないのですが(コンビニペットボトル含む)、冷たい缶コーヒーが飲みたくなった。
いい映画！
