やかじょ

ハロルド・フライのまさかの旅立ちのやかじょのレビュー・感想・評価

3.2
前橋に泊まって近くにミニシアターがあることに気づいてちょうど良い時間にやってた映画。
夫婦の静かな生活にかつての同僚の余命まぢかだとお別れの手紙が届く。ハロルドはその返事をポストに入れようと出かけたままその手紙を歩いて本人に届けることにした。
あまりに映画的な道のりと対比するかのように現実的な終わり。私もハロルドと同じような気持ちで観ていた。
なにかを我慢したり頑張ったからといって奇跡が起きるわけでもない。でも私たちは小さな奇跡のような出会いを積み重ねて生きていることも事実。
何かが終わり何かが始まる。そうして人は生きていくのだ、と思う。
ハロルドが1人で歩いてたときの、君は死なない君は死なない、ノーノーノーノーみたいな小さな掛け声がかわいかった。