カナダの片田舎を舞台に描く、非モテ・映画オタク・男子高校生 ローレンスの痛々しい物語。
カナダの女性監督の作品というのが面白い。
携帯電話的なものが一切登場しないので90年代半ばの話かと思って観ていると、実際は2003年だということがわかる瞬間があって驚く。後から調べたらレンタル・ビデオが DVD に切り替わったのも 2000 年代に入ってからだった。
当時の映画オタク ネタが色々散りばめられているのだが、それを咀嚼できる知識がないのが残念。
ナイーブにこじらせた有害な男性性って本当に厄介。
一方で、最後のローレンスが去勢された姿に見えて、そんなに "Be Nice" であることが大切かな?とも思う。
主演の アイザイア・レティネン や脇役女優陣 ロミーナ・ドゥーゴ、クリスタ・ブリッジス らの演技が素晴らしい。役者の演技を楽しむ映画でもある。