Filmarks試写会に当たり行って来ました!
もう忖度なんて微塵もなく、最高に面白かった!
人間が動物に変異してしまうという奇病が発生する世界。
舞台は南仏でも田舎町。私たちが思い描く南仏のイメージと違う、日本だったら“字"とか“大字”が付きそうな熊とかいそうな林とか人がいない湿地帯とかの風景が広がる田舎の町。
お父さん役の方はどこかで見たことあると思ったらフランス版「キャメ止め」の人だった!
そして、息子役は今作1番観たかった理由のポール・キルシェ。
そうあの「Winter boy」で素晴らしく繊細な演技を見せてくれたあの青年です✨
来日時2ショットにサインまでしてくれたあの可愛い青年。
次回作では新人賞も獲ってるし今期待の新人。
しかし前作のいかにもフランス映画といった趣きとは今作は違い
ホラーな要素もファンタジーな要素も、冒険物の要素も、それから父と息子の家族愛もあり、とにかく最初から最後まで目が離せない。
こんな没入度の高い作品も久しぶり。
しホラー的な要素が強いかと想像してしたら、実際見ると全然そうじゃなかった。
ジャンルを決めるのが難しいがホラーより父と年頃の息子の物語というのがメインだった。
この辺が今作のポイントかも。
ホラー苦手な人もこれはそういう作品じゃないから見て欲しい。
設定だけ聞くとファンタジーなんだろうけど、妙にリアルっていうか、今の現実の問題も反映されてて、なんか説得力がある。
奇病にかかった動物人間みたいな人と、人間は共存できるのか?
それは移民や人種の問題とも繋がるし、ファンタジーな世界のはずなのに現実にありそうな気がしてくる。
説明臭い台詞なんて一切ないんだけど、見せ方と役者の演技で、その状況はすごく分かりやすいし、伝わる所も素晴らしい👍
そしてラストシーン感動して涙ツーと流れて来ました。
この作品を獲得したキノシネマさん本当に宣伝頑張って欲しい!!
心からお願いします。
アフタートークでの解説で覚えていることをいくつか。
監督が影響された作品、いくつか上がってたんだけど、「グエムル」と「旅立ちのとき」に反応してしまった。この二つの作品の要素がどちらもあるんですよ。他にも小津安二郎作品も上がってたけど詳しくないのでタイトル覚えてません。色んな映画を観てるってことですよね。
ポール・キルシェに「ザ・フライ」を観るように監督が言ったそうな。私たちの世代はみんな見てるくらいの大ヒット映画。人間がハエになっちゃうヤツですよ。
監督はポン・ジュノ監督にも影響受けたとか。これ聞くとさらに大納得。
ポン・ジュノ作品が好きな方にはお勧めしたい。
そして最後に、ポール・キルシェの魅力を語らせて!
ポール・キルシェは「Witer boy」ではフランスっぽいさり気ないオシャレな感じがあったけど、今回は普通のデニムに普通のパーカーなんですよ。いや、、でもねオーラが凄い。
すらっと伸びた脚、高身長、くるくるとした髪のパーマまで…
そして子ども時代の写真が映るんですけど、アレって本人の写真かな。めっちゃ可愛い🩷
両親とも俳優で、この容姿で性格も良くて、演技も上手いって何事?欠点無いじゃん!みたいな。
ポール・キルシェに興味がなくてもこの作品良いんですけどね。
ちなみに警察官みたいな役の人が出てくるんですけど、「アデル、ブルーは熱い色」のアデル「ファイブ・デビルズ」の主演のあの彼女です。