パケ猫パケたん

動物界のパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

動物界(2023年製作の映画)
4.0

フランス発❗突然変異系アニマル・ホラー🦅👻


『動物界』 (2023)
 🇫🇷フランス 128分

●スタッフ

監督・脚本
トマ・カイエ

脚本
ポリーヌ・ミュニエ

撮影
ダビ・カイエ

音楽
アンドレア・ラズロ・デ・シモーネ

【オリジナル脚本作品】


●キャスト

ロマン・デュリス
(フランソワ)

ポール・キルシェ
(エミール)

アデル・エグザルコプロス
(ジュリア)

トム・メルシエ
(フィクス)

ビリー・ブラン
(ニナ)

ナタリー・リシャール
(ヴァレリー)


●レビュー

舞台はフランス
日本と同じように異常気象であり、ゲリラ豪雨が降っていて、川が氾濫している

気温も暑くて、カラックスの『汚れた血』(1986)みたいな、奇病が発生している
いや、それ以上であり、人間が鳥や、巨大ネズミなどに、姿形が、突然変異をする

奇病の直接の原因は、ウィルスなのか、ワクチンなのか、食品由来なのかは、判然とはしない、
映画の文脈だと、環境破壊が遠因であり、人間の社会活動がもたらしたものであることが分かる

美少年なエミールが主人公であり、母のジュリアは、奇病を発症して、鳥🦅と化して森林を逃げ回っている

エミールも、感染したみたいで、素肌から剛毛が生えて来たりする
鳥🦅❓に変化する兆しとして、平衡感覚が変になって、自転車🚲に乗れなくなる、また、歩き方もぎこちない
この辺りの演出が自然で、巧い

考えてみると、この主人公が美少女だったら、オイラの超好みな展開のハズで、
美少女👱‍♀️✨が産毛や鳥肌になってくれば、オイラも熱くトリハダに成ったハズ😻😻😻

とは言え、美少年の歯が抜ける丹念な描写とかは、クローネンバーグの『ザ・フライ』(1986)を彷彿とさせたりして、ニンマリと、軽くトリハダ((゚□゚;))

エミールの友の、青年フィクスはかなり鳥🦅に変化していて、白い包帯とか精悍でビジュアル的にカッコいい!
森の緑の中を滑空する姿は、豊穣な感じで、宮崎駿の『君たちはどう生きるか』(2023)などの飛躍を連想させる自由な姿

尚、患者の全てが、鳥🦅になるのだったら、カッコいいのだが、中には大ネズミ❓とか、カメレオン、その他モロモロに変形するので、
食べられないように、気を付けようよ、
みんな😋

突然変異は、進化の前の生命図に戻るのだから、退化なんだろうなぁ
尋常でない予期せぬ危機の予感を、ヨーロッパの人々も、感じていることが良く分かる映画

芸術的な映像に溺れるでもなくて、半ばドキュメンタリータッチで、サスペンスでもあり、見せ方の巧い映画📽️であった 後味も意外と爽やか🍋🍹🎵

主人公の名前は、エミール➡️『エミール、または教育について』➡️ジャン・ジャック・ルソー➡️『社会契約論』➡️「自然に帰れ」って連想させるのも、知的やん🐱🎵



kinocinema 天神 (聖地枠)
シアター2

2024ー99ー80


●シネマ世界旅行2

3🇬🇧UK 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)➡️【4🇫🇷フランス『動物界』(2023)】➡️5🇪🇸スペイン『ロボット・ドリームズ』(2023)