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動物界のNのレビュー・感想・評価

動物界(2023年製作の映画)
4.1
シビル・ウォーといい最近は分断を描く映画が多い。
この映画においても動物になるもの、ならないものとの境界が曖昧でありつつも分断されていた。

新生物の造形は怖くて美しい。変化の過程も生々しく痛々しく描かれており、肉体が変化するとはこういうことなのだと痛感しました。

エミールがだんだんと変わっていく中で育まれていくフィクスとの友情が切ない。
エミール自身が変化していくことで映画自体の目線も、人間→新生物へゆるやかに移行していく。
さすがフランス映画という感じの結末でした。反抗は希望になり得る。
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