づけしゃんと今夜も踊ろう

国境ナイトクルージングのづけしゃんと今夜も踊ろうのレビュー・感想・評価

国境ナイトクルージング(2023年製作の映画)
4.0
若気の至りありーのロマンスありーのでエドワード・ヤンやウォン・カーウァイ作品が好きな方は楽しめるかと。
毎度思うのだが個人的に邦画でこういう話をやるとウザったく感じてしまうのだが、言語の違いなのか文化の違いか、はたまた監督と役者の力量か不思議と不満無く観れてしまう。

鑑賞のきっかけは邦題「国境 ナイトクルージング」だったから。邦題が良くないと言う方もいるようですが、フィッシュマンズ好きの私としては気になってしまった次第。おそらく私以外にも「おっ!」と思われた方がいるかとw
それにフライヤーの雰囲気も好みで、出逢った若者3人が一体どういう旅をしていくのか併せて興味をそそられるタイトルに感じた。


一方、英題は「Breaking Ice」との事でかなり内容に直球なタイトル。
これから鑑賞の方は、彼ら中国人が置かれている現状を(正面から国や政策を批判せずに)上手く利用した設定、それとメタファーとして使われる氷と雪のシーンと諦めや葛藤や孤独で凍てついてしまった3人の心が解けていく様に注目してご覧頂きたい。(最初はセリフが多いが、次第に少なくなってくる所も見どころ)