クリスマスの夜、保安官(事務職)ボブの元妻とその夫が惨殺され、愛娘が連れ去られる。
カルト教団”左手の小径”にかつて誘拐され生還した女性ケースと共に、ボブは職を捨て娘を救うためにカルト教団を追う。
「このミス」2002年海外版で1位の原作を手がけたのはニック•カサヴェテス監督。女性をモノとしか思わず、容赦なく痛めつけるカルト教団のおぞましさを、手加減なく描写する。
ちょい頼りなさげだけど、やるときゃやるボブ役の、渋さを増したニコライ•コスター=ワルドーも良かったし、何度もボコボコにされ、痛々しすぎるケース役のマイカ•モンローも体当たり演技で良かった。
神を信じ善を信じていたボブは、ケースの生き様を知り、娘を取り戻すために、悪の息の根を止める銃弾を神と信じて行動するようになる。
このボブの心の変化をじっくりと描き過ぎていて、なかなか復讐にまでたどり着かず、モヤモヤする部分もある。
リベンジものとしては、やっぱ156分は長すぎる。
そしてボブとケースのキスシーンはいらなかったなぁ。