““「その撮り方、男性主観じゃね?」””
あらゆる映画に潜む【male gaze(男性の眼差し)】についてタップリと教えてくれる講義映画
不朽の名作からカルトまで、様々な映画を例に挙げて「男性主観」の悪辣さをこれでもかと説いてくれる
映画好きならとても興味深く観れる作品だろう。
映画を観る視点が増えるのは喜ばしいし、何より聴き応えのある楽しい講義だった
しかし本作、「“洗脳からの脱却”を謳った”洗脳映画”」なのだ…
本作で語られるのは何かと極端な例が多く、「いや、それは違くね?」となる事もしばしば。
主張がズレてるように感じることもあった
そして終わる頃にはメンケス監督の思想に毒されかけている事にハッとする。なかなか巧妙な手口だ
それ以前に、「映画好きとしての自分」が本作の主張に共感できなかった
女性を艶めかしく描写するのは映画の様式美、伝統だと僕は思う。
既に「洗脳」されきった前時代的な人間で不甲斐ない…。頭で分かっていても、これだけは譲れないのだ
監督は「2次元」や「萌え」の文化に触れたら泡を吹いて卒倒してしまうのでは?
是非とも秋葉原にお越しいただきたい
…色々とディベートするのも楽しい一作です。ご友人やパートナーと一緒にぜひ