"聞こえるか 自由の音だ"
毎日、信じられない程の数の子供達が、非人道的に売買され、小児性愛者の餌食となる。
アメリカで、そんな犯罪者たちを捕まえるために日々心を壊しながら捜査を続けるティムが、犯罪者を捕まえるだけじゃなく子供達を救いたいという熱い想いで、命懸けの作戦を実践した。実話である。
実際に酷いことをされるシーンなどは(恐らく意図的に)ないが、純粋無垢な子供達の姿を見て想像するだけでとにかく苦しくなるし、ティムの真摯な姿勢にも胸打たれる。
本作の素晴らしいところは、多くの人に知ってもらうことで犯罪の抑制に繋げたいという確固たる意思のもと、『観た人が次の人のチケット代を払う』というシステムで、無料で観ることができるようになっているところ。
私も、タダなら観よう、くらいの気持ちで観たけど、そうやって、興収よりも作品の存在意義を取る心意気に感服。
日々映画を消費してるだけの私には、それだけで十分価値のある作品だった。