「金塊の密輸を巡る三つ巴、四つ巴の奪い合いバトル」
色んな方の年間ベストを聞いてる中で気になり見逃していたこちらを。同監督のモガディッシュは大好きでしたが社会派サスペンスだったあちらに対して今作では舞台の70年台に合わせて作品の雰囲気もオールドなテイスト。
税関のチェックをすり抜けるために入港前に船から捨てた荷物を海女さんを活用し、密輸という。実際の史実をベースに構想を膨らませたストーリー。
密輸業者、地元のチンピラ、税関と男性たちから利用され、底辺な扱いを受ける女性たちの逆襲劇になっている点も面白い。
任侠もの、コンゲームもの、シスターフッドものと複数のジャンルを横断するような面白さが詰まっている。
そして終盤の海中バトルは今まで観た作品の中で撮影やアクション、アイデアでこれまでで1番面白かった海中アクションでした。ここ観れただけでも満足かもしれません。
2024年内ラストの鑑賞作でしたが痛快で後味のいい映画納めでした。