【清純な精通】
ジャン・ユスターシュが監督・脚本を手がけた、フランスに住むある少年の成長を描いた作品。
〈あらすじ〉
13歳のダニエルは祖母と一緒にフランス南部の小さな村で友人たちに囲まれて幸せ…
記録
ユスターシュの苦悩や絶望は、この映画のためにあったのだろう。最も純粋な劇映画に接近し、そして最も美しく、苦しい映画であるといえる。彼としては初のカラーでありながら、これ程までに豊かな光線を撮…
ユスターシュの自伝的映画。
田舎の小さな村から出てきた少年は、やがて経済事情から高校進学を諦め、修理工として働き始める。
思春期の性衝動、異性への関心、といった少年のリアルを淡々と描いた作品。
…
少年が"男"に変容していく性徴の複雑さの描き方が凄まじい。自然と獲得していくのではなく、大人や周囲の男たちとの関わりから女性への欲求を獲得させられていく過程、"男"という醜く不気味な生き物が仕上がっ…
>>続きを読む天国は小さき者のためにある
聖体拝受は口に含むこと、豆鉄砲を構える、三人乗りの自転車、草原は必然的に現れる、2人が並びながら何を話したかは明かされない、海がそこにある予感、予感は成就しない、ダンスを…
「ママと娼婦」を経てユスターシュは本作に向かった訳で。少年少女の草原でのカットバックは確実にジャン=ピエール・レオとフランソワーズルブランのカットバックから引き継がれてる。草原ではかなり大きめな環境…
>>続きを読む© Les Films du Losange