寄宿学校でクリスマス休暇に取り残された三人が最初は上手く折り合わなかったけど一緒に休暇を過ごすうちにお互い理解し合って心が通い合うというオーソドックスだけど心がじんわりと温まるいいお話でした
70年代の郷愁感滲み出るこだわりの作風も見どころ
息子を戦争で失った調理係のメアリー
親子関係が複雑な高校生のアンガス
この学校で教師を続けざるをえない事情を持った家族のいない古代史教師のハナム
三人とも家族の縁が薄いのでクリスマスシーズンは特に孤独を感じる辛い季節
アンガスが前半かなり感じ悪いんだけどその分ギャップで後半かわいいなと思えてきます
メアリーの入り込みすぎない寄り添い方が絶妙で好きポイント
ハナムの「今を理解するために過去を学ぶ」という言葉はほんとにそう、私たちはもっと歴史を学ばなければ、と思いました
若いアンガスの未来はハナムによって守られるのだけど一方的に犠牲になるんじゃなくてハナム自身も羽ばたいていけて爽快な気持ちで観終わりました
みんながちょっとずつかっこわるくて不完全なところもよかったな
冒頭でおねしょした少年を庇うアンガスのふんわり優しい場面がよかったのでラストで少年の恩返しみたいなエピソードがあれば面白かったのになぁとか思ってしまいました