ご無沙汰しております。まだ十分に時間をとれなくて、レビュー読むのもお返事もポツポツになりますが、溜め込んだレビューも少しずつ短くはありますがあげていこうかと思っています。本作は観ている方が少なかったのでぜひご紹介したくてレビューを書きました。
これは良作。アーミル・カーンの元妻が監督し、カーンがプロデュースしている。クライムの匂いを漂わせた、取り違えられた花嫁二人の騒動。エンタメとしての安定の面白さがある一方で、インドの古い慣習から自由になろうよ、男も女も、とカーンらしい良識ある作品。
女性の地位向上を声高には唱えず、それを受け止め変わっていく男性たちの懐の広さや法的根拠も描いていて、観ていて気持ちいい。女性の自立を愛と友愛でまとめている。
女性を慣習に縛っているのは男性だけではないのは、インドに限らないように思える。
最初にクレジットが入る。フィクションであり、誰をも傷つける意図はありません、と。
広大なインドの複雑で多様な文化を背景に、最大公約数的にしっかりメッセージが伝わるのは流石です。